基本の手のポジション

演奏する際におけるもっとも自然な状態の手の構えとは、

  • 鍵盤に対して指が斜めに置かれている
  • 小指が鍵盤についている時は親指が鍵盤から少し浮いている
  • 肘が外に出ず、身体の横に自然に位置している

が基本的な条件となります。

これはショパンが考案したポジションである、”ミファ#ソ#ラ#シ”と同じ配置です。この構えにより、手が本来もつ最も自然な状態を保つことができ、手の平と手首の柔軟性を得ることが可能となるのです。

 

逆に、肘を出す奏法では手首の可動域が限られてしまうため、打鍵も真下方向にしかできなくなってしまいます。さらには、打鍵後に真上に上げる動作が必要となり、必然的に指の運動量が多くなってしまうのです。

この指の運動とはいわゆる指の独立のことで、腱の結合が大きく影響しています。もともと腱どうしの結合が強い人は限界があるため、いくら練習しても残念ながら上達しません。

 

構えを変えるだけで、打鍵は真下にならず、柔軟性を備えた手首と共に、腕全体が鍵盤の上を自由自在に動くことが実現するのです。

 

大教育者であり大ピアニストでもあるネイガウスも

「ショパンの生み出したこの配置は試金石だ」

と感嘆しています。

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