脱力について

栃木県宇都宮市 齋藤文香ピアノ教室主宰の齋藤文香です。

 

ピアノを習われている方なら「脱力して!」と先生に言われた経験が一度はあると思います。

私自身も脱力について悩んでいた時期がありました。レガートが滑らかにならない、フォルテの音が硬くなってしまう等、ずっと抱えていた悩みが脱力に関係していると感じていたのです。

ドイツ留学時代、友人にショパンが書いた教則本を勧められ読んでみました。するとそこにはピアノ演奏の基礎が詰まっていたのです。

ショパンはそれまでのピアノ演奏を大きく変えた人物です。ショパンの演奏法は指を上下に「カタカタ」動かすのではなく下方向にしか打鍵しません。

そしてショパンは指を上にあげて行っていた打鍵の準備を「他の部分」で補って演奏していることを教えてくれました。ショパンが教則本の中でも何度も書いている部分、手首です。そして私の中で疑問に思っていたことが一つに繋がった感覚がありました。

これは一般的に教わる手首の使い方の考え方とは全く異なっています。このショパンの産み出した演奏法をレッスンの中で生徒に教えると瞬く間に音が丸くまろやかになっていきます。そして生徒も私自身もテクニックが驚くほど向上することにも気が付きました。

脱力は、指を固めて「カタカタ」演奏をしている限り永遠に手に入らないテクニックです。

テクニックですから、誰にでも手に入る技術ということです。

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